引用元: ・今までにあった修羅場を語れ 39話目
その人は廊下の突き当たり付近を歩いていて右に曲がろうとしてたんだけど、なぜか曲がるのをやめて引き返し始めた。黒いパーカーっぽい長袖、黒いハーフパンツに黒いキャップをかぶった小さいおっさんっぽく見えたんだけど、仕事中以外はメガネを外しているのではっきり分からなかった
私は裏口と入口Aの間、おっさんは突き当たりと入口Bの間辺りにいた
するとおっさん、突然身体を左右に揺らして、片足を大袈裟にあげながら、ええじゃないか踊ってるみたいに、説明が難しいんだけどとにかくリズミカル、様子がおかしい感じでこっちに向かってきた
曲がろうとしてたのに引き返すし、酔っ払いにしては動きにキレありすぎだし、明らかに私に気づいて踊り始めたものだから私大パニック。
ただでさえ自他共に認めるビビりなのに、不審者なのか、知的障害を持った方(昔ドアノブがちゃがちゃされたり、チャイム何度も鳴らされたりしたことがあった)なのか判断もできず、とにかく怖くてどうしたらいいか分からなくなった
おっさんどんどん近づいてくる
パニックの私は何を思ったのか裏口に戻ればいいのに、そのまま歩いてスマホ画面凝視しながらスルーすることに決めた。とにかく相手を見ないように、スマホの画面だけ見つめて平静を装って歩いた
何もされませんようにって心臓ばくばくさせながらしばらく歩いてたら、突然二の腕あたりをガシッと掴まれた。あ、私終わったって思った
「も~~気づいてよ!せっかく踊ったのに虚しいじゃん~~」
踊りながら近づいてきた怪しい小さなおっさんは、寝癖隠しにキャップかぶって、仕事着のキュロットはいたおかんだった。パニックになるわ、初めておかんにキレるわ、おっさんに見えたおかんの容姿もある意味怖かった
メガネかけとこうな。危ないぞ。
周りの乗客から白い目で見られたのが
プチ修羅場w
そんな陽気なおかんにワタシはナリタイ。
笑ってくれてありがたい
コミカルでいいおかんだけどそのときばかりは勘弁してくれって思ったわ
ROM専に戻りますありがとう
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