幼い頃はガムをよく食べてたんだけど、一つ年上のお隣のAお姉ちゃんから「ガムはちゃんと出すんだよ」「出さないとお腹でガムが膨らんで、お腹に穴が開くんだって、私のママが言ってたの。」
と教わり、大真面目に私も聞いていた。
毎回お姉ちゃんとの約束は守ってたんだけど、ある時お隣のお姉ちゃんと公園で遊んでいると、男子Bが私をワッと脅かしてきた。
その時びっくりした拍子にガムを飲み込んでしまった。
私は頭が真っ白に。
私「おね、おね、お姉ちゃんどうしよう、ガム飲み込んじゃった」
A「え!?大変だどうしよう」
B「え!?何々!?」
A「知らないの!?ガムを飲み込むと大変なことになるの。死んじゃうの!ママが言ってたの!」
Bはみるみる内に泣き出して、「うわーん私子ごめん、ごめんねー!!」と私の背中をボカスカ叩いてガムを出そうとする。
私は「死んじゃうよーー!!!誰か助けてーーーっ!」
と大変元気よく叫んでいた。
携帯電話なんて持ってる人が少ない時代だから、Aお姉ちゃんは泣きながら公園近くの我が家に飛び込んで、私が死にそうと伝えに行った。
まさかガムで騒いでると知らない両親、祖父母、たまたま顔を出していた叔母さん夫婦までが真っ青になってかけつけ、「何があったの!」「どこかぶつけたのか!」「どこが痛い!?」と質問責めに。Bはその間もずっと私の背中をさすってた。
3人でオイオイ泣きながらガムの話をすると、笑いを堪えながら
「うん…そっか…それは大丈夫だよ、ガムで死なないよ」
と説明してくれた。
Aお姉ちゃんのお母さんも来て、「誤飲を防ぐためにそう言い聞かせてたんですが、こんなことになって本当にすみません」と頭を下げられた。
お姉ちゃんは「ママ嘘ついたの!?」と怒ってたけど、夕ご飯は大好きなオムライス、更にデザートにケーキまでつくことになりすぐ機嫌を直した。
Bのお母さんもきて、Bに「ガムだったから良かったけど、つまらせたら大変なことなの。そもそもお友達をびっくりさせたりするのはやめなさい、本当に怪我することもある」と叱りつけていた。
家に帰ってから家族みんなめちゃくちゃ笑ってたw
修羅場スレに書くほどでもないし、まあそれだけなんだけど、あの時の3人の、私の生死を巡っての団結感は凄かった。AB二人とも、今でも付き合いあるんだけど未だにネタになる。
あとコーラ飲みすぎると骨が溶ける説。
今の子はこういうのに騙されたりしないのかな?
と子どもを脅した母親もいるけど、後々知り合いの医者から
「脳の発育に糖分は必要」
と言われたとかで
「家の子達がバカなのは砂糖を制限したから?」
と慌てたらしい。
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