知人はごく平凡な男で、顔も性格もふつー。とびきり善人でも悪人でもない一般的社会人。
悪事といえばうっかりスピード違反とかその程度の奴だった。
むしろ周囲は身寄りのない女性の方を「金目当てじゃないか」と警戒してた。
この21世紀で「身寄りがない」とかいかにも同情買うための嘘っぽくて詐欺ぽかったし。
でも知人は「彼女はそんな子じゃない」と言い張って結婚した。
そしたら知人がどんどん嫁さん(その身寄りなし女)を見下げるようになっていったっていうか
飲み会なんかだと堂々と「穴付き家政婦」だの「帰る場所がないんだから何したって平気」だの吹くようになった。最初は露悪ギャグだと思ってみんな笑ってたが、段々いじめ自慢みたいな感じになってきて「殴るフリしたらビビっててウケるw」「AV女優の物真似させたら泣きだしてやんの馬鹿じゃねーのw」みたいなDQNのイキり自慢みたいになってきて、さすがに引きはじめた。
結局五年くらい結婚してたんだが、嫁さんが弁護士つけて離婚した。
嫁さんは身寄りないんでギリギリまで我慢したらしいんだが、我慢の限界が来たもよう。
そいつは「DVをでっちあげられた」「ニセ弁護士で、実際は嫁の間男だった」と言いまくってたから
信じた奴が2~3人嫁さんに文句言いに行ったらしいが、即弁護士(本物)呼ばれた上、弁護士同伴で録音聞かされて、DV+モラハラの証拠ばっちりの録音だったらしい。
聞いた話だと、金が足りないから嫁さんに風俗で働けって命令して
嫁さんが拒否したら「おまえは風俗を差別するのか!風俗が汚い仕事だと思ってるのか!差別野郎!」とかムチャクチャなこと言ってる音声+何かを殴るか破壊する音とかそんなんだったらしい。
最初も書いたけど知人は全然そんな奴じゃなくて、ごく普通の穏やかな奴だったんだよね。
でもあの嫁さんと知りあって、最初は「身寄りがないから俺が守らないと」とか変に立派なこと言い出して(今思うとその時点でキャラとして変だった)
気が付いたら「身寄りがないから何したっていい」になってた。
たぶん普通に親兄弟がいる平凡な女性と結婚してたら、スイッチ入らずにずっと穏やかな奴だったんじゃないかと思う。
スイッチ入れちゃったのはその女性のせいじゃないんだけど、めぐりあわせが悪かったっていうか、とにかく人がスイッチ入る過程を身近で見たのが衝撃だった。
いやいや、それが本性だろう
しかも逃げられない&味方がいないという弱者相手には
何をシてもいいという、クズ中のクズが本性なんだよ
その女性は結果的に引き金になっただけで、
一見何もかも普通なその男性の心の底に、弱い立場につけ込む卑しい性根が元々潜んでいたんだろうな
身寄りの無い女性が実は行動力のあるしっかりした人だったのは救いだね
ずっと身寄りのない妻への加害を周囲に吹聴してる屑男の話を間に受けて離婚した妻へ口撃しにいく奴の存在も怖いわ
しかも複数いるなんて
いずれ両親は先に逝くから、その時はどうなってたか
穏やかな奴なのに相性が悪いからDVスイッチ入ったと感じた635さんもちょっと甘いと思うの
社会の力関係だの社会的抑圧下で波風立てないために見せてる外面は本性ではないんだ
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