引用元: ・胸がスーッとする武勇イ云を聞かせて下さい!(34)
学生時代の先輩(現職のお巡り)と飯食った時の帰り道、
信号待ちしてる俺たちの車を、右折レーンに入ったDQN仕様のセドリックが抜いていった。
しかしそのセドリックは、信号が変わったと同時に直進レーンの先頭に割り込んだ。
かなり強引だったから割り込まれた車(マークⅡ)は急ブレーキ&クラクション。
そしたら出てきたよ、セドの助手席と後部座席から警棒を持ったDQNが二人。
そいつらは「なんだゴルァ!! 降りてこいやぁ!!」みたいなこと叫んで、
マークⅡのボンネットとかドアを警棒で数回叩いて走り去った。
先輩は「なんだありゃ?」って言ってたけど、事態を理解したら車を降りて行った。
だけどギリギリ逃げられたんで、被害者に警察呼ぶように言って俺たちもそこを離れた。
先輩が勤務してる署と管轄が違ってたし、すぐに探せば見つかるかもと思ったらしい。
それから4~5km走ったかな、少し路地に入ったとこのコンビニにさっきのセドがいた。
先輩は「ラッキー」なんて言いながらコンビニに車を進めた。
実力は俺が県大会で3位になったことがあるけど、先輩は俺より弱かった。
だけど俺は喧嘩したことがなかったから、その時点で心臓バクバク。
正直言うと、警察に通報してその場をスルーして欲しかった。
そんな俺に先輩は「行くぞ!!」と言って車を降りて行った。
そのまま、車から降りて煙草吸ってたDQNに何か言ってる。
俺は少し離れたところで見てた。
「○×▲♯※□!!」DQNの一人が叫んだと思ったら、先輩の襟首を掴んだ。
「やべぇ」と思った俺が近寄った瞬間、先輩の膝がDQNの鳩尾に決まってDQN一匹その場で悶絶。
直後に他の二人が先輩に向かって行ったから、一人を俺が掴んでこっちに向かわせた。
そいつが俺に殴りかかってきたとこまでは覚えてるんだけど、そこからは記憶がない。
気付いたら俺の相手は両頬を腫らし、鼻血出してうずくまってた。俺も口から血が出てた。
先輩は「お前やり過ぎだよぉ」なんて笑顔で言いながら、もう一匹を取り押さえてた。
通報でやってきたお巡りには先輩が対応し、DQN共はみんなパトカーで連れてかれた。
やっぱり武道の試合と実際の喧嘩(?)ってちがうもんだね。全く冷静になれなかった。
先輩は繁華街の喧嘩の対応とかで慣れてたらしい。
その晩は妙に興奮してなかなか寝付けなかったよ。
しかし喧嘩は技術より場数って本当なんだな。
どう考えても場数の多そうなDQNを、場数の少なく技術のあるやつがノしてるんだが。
格闘の技術を冷静に使うためには場数が必要だと感じた。
だけど30歳手前で場数踏むのもどうかと思う。
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