引用元: ・その神経がわからん!その54
時は経って私が中学生になった頃、父と二人で出掛けていた妹が帰宅後酷く落ち込んでいた事があった。
「どうしたの?元気ないじゃん。具合悪いの?」と聞いても「なんでもない」と言う。
出掛ける前は普通だったからお出掛け中に何かあったのかと思い、父がいないところで「外で何かあったの?お父さんと喧嘩でもした?」と聞いても違う、お姉ちゃんには言えないと言うので理由を聞くと「お姉ちゃんも傷ついちゃうから」。
「も」って事は妹は既に傷ついてるってことだから、私は大丈夫だから教えてと促すと、お出掛け中に父との会話の流れで「女の人は妊娠出産で体質が変わる。お母さんも昔は病気一つない健康体だったのが、出産してから喘息になった」と言われたらしく「私の事産まなければ、お母さんは死ななかったのかもしれない。」と言ったところでとうとう泣き出してしまった。
私は慌ててそんな事はないし、もし本当に出産したせいで喘息になったんだとしても、私の方が先に生まれたんだから妹のせいってことは絶対にないよと慰めたんだけど「お姉ちゃんを産んだ時にはまだ喘息になってなかったかもしれないし、もしなってたんだとしても私を産んだせいで酷くなったのかもしれないじゃん」と泣きじゃくられてしまった。
その日の夜遅く、一人リビングで晩酌していた父のところへ行きその日あったこと、妹がとても傷ついてること、母の死は自分のせいかもしれないと悩んでしまっていることを話したんだけど「考えすぎ」「会話の流れで言っただけで、そんな意図はなかった。」「あの子は想像力が豊かすぎるから」とまったく悪びれなかった。
病気で母親を亡くした子供が、その病気になったのは妊娠出産したからだと聞かされたら「自分を産んだせいで母が死んだ」と受け止めてしまうことに考えが至らず理解ができなかったとしても
自分の発言のせいで小学生の娘が泣きじゃくるほど傷付き思い悩んでいるのに「考えすぎ」「そんなつもりはなかった」と流せる父の神経がわからなかった。
母親が産後体調立て直せずにジリ貧のまま死ぬのは
父親が支えず寄り添わず無神経だからだと思うわ
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