引用元: ・その神経がわからん!その57
虐められた理由はわからん。多分気に食わないとかそんなもんだと思う。教室移動の時に小突かれたりプロレスごっこと称されて技かけられたりしてた。
まぁそんな感じでそこそこの学校生活を送ってたんだが、転機が訪れたんだ。
当時読んでた漫画の中にヤンキーが喧嘩して絆が生まれていくってやつがあった。読んでてコレだ!ってなったよ。
虐めてくる奴らは俺と友情を育みたいから暴力的なんだと思ったよ(今考えたら当時の俺は相当のアホ)
これは期待に応えなければいけないって考えた俺はヤンキー漫画・プロレスのビデオ観賞・走り込み・筋トレ等々の肉体強化を行った。そもそも運動部だったこともあって体格的には恵まれていたから力を着けるのはそこまで苦じゃなかったな。その間も廊下で会えば小突かれ、掃除の時間に蹴られたりしてた。
満を持したある日。俺が最初に漫画を呼んでから半年は経ってたな。
いつものように行間休みで技をかけられそうになった時、俺は散々見た試合の様にヒラリとかわしてカウンター!なんて事は出来ずにもろに食らった。
でも相手は今までサンドバッグだった俺がやり返したって事実にビビったらしく、一瞬次の攻撃を躊躇した。俺はその隙に反撃していった。
そんな泥沼の試合は始業のチャイムで終わった。
俺は直後の限文は満足感でいっぱいいっぱいだった。拳で語るとはこういうことなのだと。これが男の友情だと。
昼休みも奴らの所にいって、拳で対話した。次の日も行った。日を重ねるごとに段々俺にちょっかいをかける人数が減ってきた。
2週間ぐらいして、とうとう後一人になった。いつも通り行間休み。場所は教室。俺から逃げていった奴らや今まで見てみぬ振りしてた奴らがオーディエンスのタイトルマッチ。その日は白熱したね。
俺もヤツも攻撃を避けない。相手の攻撃を受けた上で返してくる。本物のプロレスみたいだった。
俺はその日、反撃し始めてから初めて負けた。悔しかった。でもアイツは負けて悔しがる俺に手を差し出してきて、お互いの健闘を讃えた。
その日から俺と奴は親友になった。
その親友に子供が生まれたらしいので記念に書き込む。
スレタイだと思うのは、当時これを虐めと思ってなかった俺と、第一子にタルパって名前を付けようとした親友
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