引用元: ・その神経がわからん!その53
いろいろ、キチエピソードがあって全ては書ききれないが1番印象に残っている事件を書く。
4年生になってすぐのこと。
問題児のA男が割り箸で作った鉄砲で輪ゴムを飛ばしてわざとB子の鼻に命中させた。
担任は学活の授業の時に「危ないでしょ!」
「輪ゴムは当たると痛いんだよ!」
「目にあたったら失明するかもしれないんだよ!」
「その鉄砲は不要物だから二度と学校に持ってこないように!」とみんなの前でA男に説教した。
その後、担任はB子に「A男くんにどうしてほしい?」と聞いた。
B子は「痛かったから謝ってほしいです。」と答えた。
すると担任は「じゃあ、B子さん、あなたが先にAくんに謝ろうか。」と言ってA男やA男の取り巻き以外のクラスメイトが「B子ちゃん、何も悪くないじゃん!」
「俺、B子を狙ってA男が輪ゴム投げるのを見た!」と大ブーイング。
B子も「私は悪くないから謝らない!」と言った。
担任は「静かに!」とみんなを一喝すると「物事は0対100じゃないんだよ。」
「B子にも悪いところはないと言えるの?」
「この間、B子は体操服忘れたよね?」
「人に謝ってほしいときはまず自分から謝るものだよ。」
「B子、あなたはワガママだよ。」
「家庭訪問の時にお母さんに聞いたけど、家では2つ上のお姉さんと喧嘩ばかりらしいね。」とB子に説教。B子は半泣きだった。
説教を聞いているうちにクラスメイトの大半が「担任の言うことが正しいのでは?」という気持ちになってしまい、 何人もが「B子ちゃん謝ろうよ。」と言って、B子が「A男くん、ごめんなさい」と謝った。
担任もA男に謝罪を促したがA男は謝らず、担任が「B子、ごめんね。A男、照れ臭くて謝れないみたい」と言った。
その後もトラブルが起こるたびに担任は当事者達にお互いに謝罪させてた。だいたい、被害者の方を先に謝らせてた。
私も体育の授業の時に支えてもらっての倒立に失敗してクラスメイトの顔に怪我を負わせてしまったことがあったのだが私が謝ろうとする前に「○○さん、私さんにごめんなさいは?」と一喝させて私に謝罪させてた。
(その子の支え方に問題はなかったはず。)もちろん、私も怪我をさせた相手に謝った。
恐ろしいことに「迷惑をかけられた方が先に謝る」ということを1ヶ月後くらいにはほとんどの児童が当たり前にするようになっていた。
それでクラスが荒れることなく、むしろ他の先生に褒められるくらい真面目なクラスだった。(A男によるいじめ問題はあったが)
洗脳が解けたのは5年になって担任が別の学年を担当するようになってからだった。
その担任は今でも教師をしている。
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