退職後数日経って、彼から信じられない話を聞かされた。彼の両親がやってる店の裏の土地が売りに出されてそれを親が買った。店の方がだいぶ古くなったので、この機会に裏の土地と合わせて店舗兼自宅として建て直し同居する。夫婦ふたりの生活も楽しみたいだろうから再来年ぐらいに予定してるからそのつもりで。最初話が飲み込めなかった。何を言ってるんだろうって。
一拍置いてからすごくビックリして、やっと「話が違う」と文句言った。彼は、お互い距離を取りながら少しずつ慣れていけば大丈夫でしょ?って。建設費は親が出してくれるんだから美味しい話でしょ?って。両親とも別居に理解を示してくれてるなんて言ってたのは嘘だった。両親が同居に持ち込むために立てた計画に彼が乗った。地方の小さな会社でも取り合いになるぐらい仕事のない地域で一旦職を失ったらもう結婚に逃げるしかないだろうと言う、親が建てた計画。
式場も決まり、招待状の返信も返っていた時期。ドレスも決まってたし、お料理も引き出物も全部決まっていた中で物凄く悩んでいたら母親ってすごいもので、私が何か酷く悩んでることに気付き、それが結婚にまつわることだってことも。
母が一言「もし結婚のことで悩んでいるのなら、解決しないうちに結婚するのは絶対ダメ」って。そして「式場のキャンセル料なんか、娘の人生を守るためと思えば屁でもないよ」って。それで彼から言われたことを話したら母も父も同居そのものよりそういう大切なことを勝手に決めて、仕事を辞めさせたあとで言ってくるような卑怯な男とは破談で上等って激おこ。
で、破談を申し出たら分かりやすく動揺して、同居についてはもう一度一緒に考えようって言われたけど同居をするかしないかの問題ではなくて、こういうやり方をする人と家庭を築こうと言う気持ちが無くなったって言ったら、婚約破棄するなら訴える、慰謝料を請求するし式場のキャンセル料も当然請求するぞって言われた。
こちらは破談を決めた時点で弁護士に相談してる、受けて立つと返答。結局双方の弁護士を交えて話し合った結果、こちらの方は仕事を辞めてるわけだし時系列的に計画的だったことも弁護士の巧みな誘導(と言うより彼がアホ)で言質が取れ、こちらが慰謝料をぶんどる形で決着。
仕事辞めたのは正直ダメージ大きかったけど、この機会に父の勧めで資格を取る勉強をってことで専門学校に通うことにした。今回の選択が自分の人生にプラスであったと胸を張れるように頑張りたい。
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