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名も無き被検体774号+@\/2016/06/30(木) 11:34ID:27FbfFul.net
私の弟君は38才の多重人格者
発覚から約30年
テレビやドラマで殺人鬼や犯罪者として登場する
多重人格者のリアルを
横で見続けて来ました
この度、弟君の結婚を期に
何かしら残したいと思いましたので
多重人格者とその家族の
数奇なお話に
わかり辛いかと思いますが
お付き合い下さい。




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2:名も無き被検体774号+@\/2016/06/30(木) 11:37ID:27FbfFul.net
弟君の多重人格発覚は私が7才の頃まで遡ります。 

話していると時折、弟君の眼球が痙攣し突然黙ります 
話している会話の途中でも 
眼球が小刻みに痙攣 
その間は言葉が止まり 
痙攣が終わると続きから話しはじめます。 
それを気持ち悪く思った私が 
母にその事を報告し、母が「何をしているの?」と聞いた時に弟君が 
「お話しているの」と答えた時から始まります。 


4:名も無き被検体774号+@\/2016/06/30(木) 11:40ID:JZFv47en.net
現在38歳で発覚から30年って事は8歳 
その時の姉が7歳? 


5:名も無き被検体774号+@\/2016/06/30(木) 11:41ID:27FbfFul.net
母:「誰とお話しているの?」 
弟君:「ナナミちゃんとお話してるの」 

母はギョッとした様子で 
目を丸くし、言葉に詰まっていましたが 
私はナナミちゃんはきっと空想上のお友達か何かなんだろうと思っていました。 
今思えばこのナナミちゃんが最初の人格だったのかもしれません 


8:名も無き被検体774号+@\/2016/06/30(木) 11:43ID:27FbfFul.net
人が多い所や賑やかな所 
華やかだったり、うるさかったりすると 
ナナミちゃんは現れます 
きっと大人しい弟君はそういった雰囲気が苦手なのでしょう 
目が痙攣したと思うと 
今まで「僕ね」と言っていた弟君が 
「あたしね」と一人称が変わるので分かりやすいです 

ナナミちゃんは明るくて社交的 
誰にでも「あたしね」と話しかけ 
面白おかしく水を得た魚のように会話が出来 
人を楽しませます。 
最初は見た目が男の子なのに「あたし、あたし」と言うので 
「????」となっていますが 
彼?彼女?と話すと数分でみんなを笑顔にしてしまう雰囲気がありました 
テレビ番組で女性アイドルが出てくれば 
おもちゃのマイクでそっくりな振り付けを見せてくれたりもしました。 


9:名も無き被検体774号+@\/2016/06/30(木) 11:45ID:27FbfFul.net
親は精神科へ弟君を連れていきますが 
その時は異常なし、本人の個性と診断されます。 
弟君とナナミちゃんが記憶を共有出来ること 
瞬時に何度でも入れ代わり 
まるで使い分けしているかのような姿は 
ナナミちゃんは人格ではなく 
苦手な事を本人がそう演じる事でこなしていると判断されました。 

今まで「あのね、僕ね」と話していた弟君が「あたしね」と話しだしても 
それは個性であると… 



母は安堵していましたが 
父親はナナミちゃんをケダモノを見るような目でみつめ 
忌み嫌っていましたし 
ナナミちゃんを見る度に「気持ち悪い」とつぶやいていました 

それ以来、父親が空手を習わせはじめます 

健全な肉体には健全な精神 

父親の考えから始まった空手の習い事 
これが弟君の中で第三の人格 
ずる賢くて、狡猾で冷たい 
私の大嫌いな人格 レンを生み出してしまうきっかけとなってしまいます。 


10:名も無き被検体774号+@\/2016/06/30(木) 11:48ID:27FbfFul.net
空手へ通い出しても 
行くのを「いやだ、いやだ」と泣いて嫌がります 
母に手を引っ張って連れていかれ 
日曜も、ぐするのを無理矢理、お父さんが車に乗せて連れて行きました 

すると、ある時から 
嫌がる事も泣くこともしなくなり 
空手の時間が迫ると、弟君は無表情になりました 
両親はやっと慣れてくれたのかと胸を撫で下ろしていましたが 
私にはおぼろげに分かっていました 
その時には弟君の中には 
守護人格「レン」が生まれていました 



大人しい弟君が、空手に行くとなるとレンに変わり 
ものすごく嫌な子になってしまいます 
狡猾で姑息なレンは 
先生の前では言うことを聞き 
見ていない所では自分より力の無い子に容赦なく一方的に襲い掛かり 
自分より力が強く、身体の大きな子にはペコペコしてばかり 
先生が見ていないとすぐにサボり 
数をごまかし、平気で嘘を付きます。 


11:名も無き被検体774号+@\/2016/06/30(木) 11:51ID:27FbfFul.net
2階の部屋で遊んでいて言い合いになり 
弟を突き飛ばした時にレンへと入れ代わり 
ごめんなさいをしてきたので、納得した私が階段を下りはじめるのをじっと待って 
おもいっきり蹴られ1階へと突き落とされ 
手首を捻り、前歯が折れました 


階段の下で悶絶する私を 
上が見下ろすレンの恐ろしい目と 
片方だけ吊り上げて笑う姿は 
忘れる事はありません… 


12:名も無き被検体774号+@\/2016/06/30(木) 12:08ID:27FbfFul.net
>>4 
「約30年」 

「約」ね おかしい、変だな?と思い初めてたのは 
ずっと前ですよ 
私が7才だから 
弟君が4才になるかならないかぐらい 


13:名も無き被検体774号+@\(^o^)/2016/06/30(木) 12:08ID:gvk2BeyJ.net
眼球が揺れるのはてんかん発作じゃね? 


16:名も無き被検体774号+@\/2016/06/30(木) 12:16ID:X3jOtcJ7.net
>>11 
こういう行動を別人格は覚えてるの? 


17:名も無き被検体774号+@\/2016/06/30(木) 12:19ID:27FbfFul.net
>>13 
脳内で交信?会話?中は 
眼球が小刻みに揺れます 
見たこともない動きですので 
初めて見た人は驚くと思いますよ 


19:名も無き被検体774号+@\/2016/06/30(木) 12:21ID:27FbfFul.net
わかりにくいかもしれませんが 
弟君の中はマンションのようになっています。 
弟君とナナミちゃんは例えるなら相部屋 
ルームシェアをしている状態で 
必要な方が玄関で対応 
もう片方はリビングで玄関の様子を見る事も 
途中で会話に入る事も可能です。 


20:名も無き被検体774号+@\/2016/06/30(木) 12:22ID:27FbfFul.net
隣の部屋に住むレンは個室 
それもマジックミラー越しに 
弟君とナナミちゃんの様子を知る事も出来、声も聞こえますが 
弟君とナナミちゃんからは伺い知る事が出来ません。 
つまり、レン状態はナナミちゃんとは違い 
レンでいた時の記憶を弟君は 
無いまたは、ほぼ無い状態 
ナナミちゃんと違い 
本人である弟君ですらレンへ意思疎通所か 
存在すら認識出来ていない事に 
私も子供ながらにゾッとしました。 





21:名も無き被検体774号+@\/2016/06/30(木) 12:24ID:27FbfFul.net
私が階段から突き落とされ、怪我をした事で 
レンの存在を両親も知り 
激怒したお父さんが弟君を叱り付けますが 
弟君には記憶が無く 
当時、多重人格の知識も無いお父さんは弟君を叩いてしまいました。 
弟君の口から泣きじゃくりながら 

「あたしも弟君も何もしていない」と 

ナナミちゃんに入れ代わり 
ますますお父さんを怒らせ 
見たことが無い形相で弟君を投げ飛ばし 
蹴ろうとするお父さんを 
弟を上から母が覆いかぶさって 
「私が悪いから、私のせいでこうなったから止めてあげて」守っていました。 

以後 随分と長い間 
弟君は父親が視界に入ると 
レンに入れ代わってしまい 
一切、話をしなくなってしまいました。 


22:名も無き被検体774号+@\(^o^)/2016/06/30(木) 12:29ID:tKCrbzgF.net
新しいラノベかな? 


23:名も無き被検体774号+@\(^o^)/2016/06/30(木) 12:32ID:X3jOtcJ7.net
ナナミが出てきたのも父ちゃんが原因なのか? 


24:名も無き被検体774号+@\/2016/06/30(木) 12:34ID:27FbfFul.net
それから何軒も何軒もクリニックや精神科などを 
母と弟君は何軒も何軒も巡り続け 
1日に3軒まわった事もありました 
家から2時間ほどかかる大病院で初めて 
弟君は 解離性同一性障害(DID)であると診断されます。 
お母さんの話をよく聞い下さった 
担当医さんがわざと弟君を罵倒しひっぱたいて 
守護人格のレンを呼び出し 
あばれるレンを看護師さん数人で押さえ付けて 
冷静にさせてから質問するとこで 
やっと記憶にほぼ無く、意思疎通の出来ない人格と接触する事が出来て 
解離性同一性障害と確認出来たそうです。 


25:名も無き被検体774号+@\/2016/06/30(木) 12:36ID:27FbfFul.net
その時の事を後々に母は 
「ケモノか、何かに憑依されたみたいだった」 
「我が子ながら恐ろしいかったけど 
病名が付いて不思議と安心した」と言っていました。 


ただ本人(当時小学校4年生)には 
多重人格者とは言わず 
記憶が途切れたりするのも 
発達に問題がある 発達の障害のようなものと説明していたようです。 


26:名も無き被検体774号+@\/2016/06/30(木) 13:10ID:27FbfFul.net
その担当医が言うには 
ものすごく嫌な事、事故や事件によって 
多重人格者になってしまう人もいるが 
たまたま持って生まれた素質による所が多いこと 

実際に私から弟君の日常生活を知る名目で病院に呼ばれ 
看護師さんやお医者さんから 
私や弟君が 
性的虐待を受けていないか?受けている様子は無いか?などを 
優しく遠回しに何度も質問されたのを覚えています。 

もちろん私はありませんでしたし 
弟君にもない 
弟君の多重人格は本当に 
持って生まれて来た個性なのかもしれないと思いはじめました。
 


27:名も無き被検体774号+@\/2016/06/30(木) 13:14ID:27FbfFul.net
病名が付いた事で 
この時から解離性同一性障害と 
弟君の戦いが始まりました 
本人は発達の障害だと思っていますが 
ナナミちゃんの存在が早くから 
自分は普通ではないのだと 
認識はしていたようです 

治療はまず 
落ち着かせる事でした 
怒ったり、興奮したり、イライラしないよう 
飲み薬で心を落ち着かせ 
ゆとりを持たせ、刺激の有るようなゲームや映画は禁止ではなく 
遠退くように他のおもろい事 
小説やボードゲーム 
パズルやクロスワードなどにすり替えていくようにしていました 
日々、経過を観察し 
3週間に一度、病院へ行き 
担当医と話す 

基本的にはこの繰り返しです 


28:名も無き被検体774号+@\/2016/06/30(木) 13:56ID:27FbfFul.net
1年ぐらい通ったでしょうか 
ひょっとしたら長く感じただけかもしれませんがそのあたりは曖昧です 
ある日、母が私に 
「ナナミちゃんを今度、統合する事になった」と話してきました 

脳内で会話が出来て、記憶も共有化されている人格なら 
割と簡単に統合する事が出来る ような事を言っていたと思います。 


29:名も無き被検体774号+@\/2016/06/30(木) 13:58ID:27FbfFul.net
私はナナミちゃんよりはレンを消して欲しかったのですが 
取り分け父親がナナミちゃんを気持ち悪るがるのと 
ナナミちゃんをきっかけに 
レンの統合も進むのではないかと淡い期待もありましたので 
個人的にナナミちゃんは妹のような気がしていたので 
淋しさも、もちろんありましたので大きく賛成はしませんでしたが 
個人的な思いはこの際おいておいて流れに任せていました。 


30:名も無き被検体774号+@\/2016/06/30(木) 14:01ID:27FbfFul.net
結果的に統合は大失敗 
統合される危険を感じたナナミちゃんと弟君は 
守護人格のレンへと切り替わり 
病院内で大暴れ 
母に何故そんな事をするの!とくってかかり、病院を脱走 
病院職員さんや警察官さんの手までわずらわせて 
数時間後にやっと 
河川敷を歩いている所を保護される事態となってしまいました。 
帰宅した母は疲労困憊しており、腕や顔には引っかき傷と噛み付かれた跡 
母の顔にまで噛み付いた歯型は頬を貫いていました 
母だけでなく、担当医さんも看護師さんも 
同じように引っかき傷や噛み付いて歯が食い込んだ傷が出来てしまったそうです。 


31:名も無き被検体774号+@\/2016/06/30(木) 14:03ID:27FbfFul.net
弟君も帰宅しました 
落ち着いているようでしたがやはり様子がおかしいので 
話してみると、弟君は第四の人格 
全てに無関心な本の虫 ヒロを生み出していました。 


統合するどころか 
新しい人格まで生んでしまった結果に 
母は意気消沈し 
それから半年以上の間 
炊事や家事、洗濯はもとより 
弟君を病院へ連れて行く事も 
買い物に出る事も出来ない抜け殻となってしまいます 


32:名も無き被検体774号+@\/2016/06/30(木) 14:04ID:27FbfFul.net
弟君は口癖が「へぇーそうなんだ」の感情の乏しいヒロでいる時間がほとんどを占め 
遊びにも行かず、学校にも隙を見てはいかない 
本ばかり読んでいる状態 

父はその状況から逃げるように 
仕事が忙しい仕事が忙しいと 
ばかり言っていました。 


私もそんな家が嫌で 
バイトに力を入れ 
この家を出ようと 
貯金をはじめていました 


33:名も無き被検体774号+@\/2016/06/30(木) 14:05ID:27FbfFul.net
家族の誰もが家族を見据えない 
みんながみんなを見て見ぬ振りし 
無視しあっている状態 


長く暗いトンネルの中に 
引き込まれたようでした。 
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